「ダニエル・シュミットの佳作」ベレジーナ たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
ダニエル・シュミットの佳作
早稲田松竹にて鑑賞。(ダニエル・シュミット2本立て)
ダニエル・シュミット監督がスイス政財界を皮肉ったブラック・コメディ、とても面白かった‼️
特に終盤展開されるテンポよい「コブラxx」の流れは素晴らしい↗️
フィルム上映だったが、日本語字幕が背景白に白字で読みづらいところが一部あり。(『大統領の陰謀』ほどでは無かった。)
スイスにやって来てスイス国籍を欲しがっている美女イリーナ(エレナ・パノーヴァ)は、スイス権力者たちの寵愛を受けるコールガール。軍部の上層部・テレビ局ディレクター・弁護士の博士・銀行の頭取ちゃん🤣笑……など。
このコールガールを中心に据えた物語だが、イヤらしい場面は無く、政財界トップの中にも変態プレイを好む場面がある程度。こうした場面はブニュエル的。
弁護士で博士の男、ファッションデザイナーの女(ジェラルディン・チャップリン)は、「イリーナに権力者たちの情報を盗ませよう」とするが、イリーナはなかなか応じない。そんなイリーナに苛立った二人は「国外撤去の通知」をイリーナに渡す。スパイするかロシアへ帰るか……の二択を迫る。イリーナは絶望して自殺を図るが、大量に飲んだのは●●●●…😅w
そして、終盤のコブラエピソードへ突入して派手な終結を見せる。
映画館で大声を出して笑うような映画ではなく、ニヤリとさせられるような類いの映画であった。
イリーナを演じた女優エレナ・パノーヴァが確かに魅力的で小悪魔的な綺麗さなので、これは権力者たちがコロッと……というのも分かる💕
ダニエル・シュミット監督のブラック・コメディ、お見事🙂🙌
[補記]この映画、ソフト化がVHSどまりで円盤化は日本盤ないのが勿体ない。
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