ドッグ・ショウ!のレビュー・感想・評価
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ドッグならぬ毒気ショー?
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ドッグショーも色々だが多くは技を競うのではなく血統や毛並、触診と歩様をみるだけのミスコンもどき、ブリーダーなら商売になるだろうが素人は自慢したいだけだろう。技を競うのなら訓練の苦労の様子とか飼い主との絆とか描きようがあるが容姿ではほぼ生まれつきなのでネタがない。
したがってタイトルの割にはワンちゃんは添え物で親ばかならぬ愛犬自慢達の群像劇、かと思ったら劇にも至らず疑似ドキュメンタリー仕立てだった。
ワザとらしい奇妙な5組の愛犬家の馬鹿話が延々続くだけ、冒頭から若夫婦の精神カウンセリングのシーン、ご当人たちの悩み事かと思ったら犬の心配。夜の営みを愛犬が観て以来ふさぎ込んでいるという・・。こんなのは序の口で下品な話のオンパレード。ショーのTV中継の司会者に毒舌無知のコメディアンを据えて「いま、審査員のご婦人がタマタマを触りました、彼女とはデートしたくないですね」とか、「勝ちたければ審査員の胸一つ、飛び交う賄賂も凄いんでしょうね」とかショーを冒涜三昧。
監督・脚本・出演まで買って出たからにはおそらくクリストファー・ゲストの実体験なのだろう、鼻持ちならない度を越した愛犬家たちをなんとか虚仮にしたくて創ったとしか思えない、風刺を超えて殺気すら感じる。それでも興業的には受けたようです、少なからずいるペット馬鹿に物言いたい人達は溜飲が下がるのでしょう。
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