「湖でのラブシーンが美しい映画」すべての美しい馬 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
湖でのラブシーンが美しい映画
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テキサス州の牧場で育った若いカウボーイ(マットデイモン)が、祖父の死後に牧場の相続人となった母親が石油会社に牧場を売り払い、再婚しサンアントニオに行って女優になったために、親友とメキシコの大牧場を目指して旅に出るが、性格がまっすぐなために。途中、メキシコの大牧場主の娘(ペネロペ・クルス)と恋に陥ったり、彼女の叔母さんのせいでメキシコの警察に引っ張られ、テキサスを出る道すがら出会った目をかけていた16歳の若者がメキシコの警官に裁判もなく不条理に殺されるのを見届けることになったり、友情にひびが入りかけたり、刑務所で殺されかけたり、さんざんな目に会いながらも、テキサスに帰ってくる話し。テキサスとメキシコの因縁についてよくわからない日本人には理解しがたい話し。ペネロペ・クルスの扮するお嬢様は馬術に優れてカッコいいけど、男を手玉にとるような臭いセリフが多くて、それでもまんまとメキシコのアリ地獄女にハマるうぶなマットデイモン。
ただ、ペネロペ・クルスとの夜中の湖でのラブシーンが美しくて、よかった。でも、それだけかなぁみたいなビリーボブソートンの監督作品でした。
馬に対する執着がすごくて、そのへんは理解しがたいけど、カウボーイに対するボブソートンの憧れでしょうか。
荒くれ馬の調教シーンはなかなかでした。
息子のことを考えずに土地を捨てて、再婚した女優の母親のことは何も描かれないので、はいそうですかと言うしかありません。牢屋にいた、ちっちゃいじいさんに助けられ、ブルース・ダーンの裁判官に救われて、故郷に戻れてよかったけど、戻って暮らせるなら、わざわざメキシコにいかなきゃよかったのにと思ってしまいました。
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