「2001年制作、1985年風クライムアクション」スコア(2001) かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
2001年制作、1985年風クライムアクション
ロバート・デ・ニーロ主演監督(監督はノンクレジット)。
【ストーリー】
世界的な金庫破りのニック(ロバート・デ・ニーロ)は、カナダのモントリオールでジャズクラブを経営していた。
年齢による衰えを感じ、あわやという目に遭って本気で引退を考える。
闇美物商のマックス(マーロン・ブランド)からの破格の仕事を断るも、その仕事を依頼したジャック(エドワード・ノートン)が強引に接触してくる。
彼はモントリオール税関の地下金庫にフランス王室の笏があるという確かな情報をつかんでいた。
当時見たときもちょっとお古いと感じた作風でしたが、今見ても21世紀の作品には見えないなあと。
シーンの撮り方、画面のレイアウト、音楽の使い方、それらが妙に懐かしい。
あ、好きですよ。
ストーリーもツボを押さえていて、金庫破り物としての描写含め当時最新の脚本だったと思います。
マーロン・ブランドの遺作となった当作ですが、ロバート・デ・ニーロと共同監督になったフランク・オズ(こちらはちゃんとクレジットされてます)の演出とどうにもソリが合わなかったらしく、風呂場でのシーンで「俺は絶対にパンツ姿で演技なんかせんぞ、このミス・ピギーめ」みたいな駄々こねて抵抗したらしいです。
ミス・ピギーはセサミストリートの豚ママで、オズが操作したり演じていたいくつかのキャラクターの一つですね。
この方多彩で声優やマペット操作なんかもできるんですが、一番有名なのはスターウォーズのヨーダ役、もちろん演技の操作もやってます。
マーロン・ブランドに何させてるんだと思わなくもないシーンではありましたが、今回の仕事を斡旋するマックスというキャラクター、ちょっと三下ちっくで、そこも気に入らなかったのかな?
でもデ・ニーロとのアドリブ演技は見応えあります。
才能あるタレントたちによる職人仕事。
プロたちによるプロを描いた堅実な映画です。
どうしても古さの拭えない映画ですので万人におすすめはしませんけど、ブランドやデ・ニーロが好きな方なら、楽しめるかなと思います。
デ・ニーロが共同で監督していたのは知りませんでした!?
マーロン・ブランドとの共演だけで価値はありますね、エドワード・ノートンは今になれば少し弱い気もしますが??