「ほっこり暖かい」悪いことしましョ! tabotyokoさんの映画レビュー(感想・評価)
ほっこり暖かい
つい観てしまう本作品。
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主人公の男性エリオットは恋をしています。
エリオットは孤独な人です。
彼は人との距離の取り方や接し方、
話し方が分かりません。
彼は友達が欲しくて自分の雰囲気に似合わない
強そうな男性の口調で話したり強気に接しますが
雰囲気に合わないのでことごとく空回りします。
好きな人と話すチャンスが来ても
頭の中がパニックを起こし
おかしな事を言って好きな彼女を困惑させてしまいます。
結果、
同僚から馬鹿にされ
好きな人からは距離を置かれてしまいます。
悲しみの底に着き絶望するエリオット。
彼は思わず口にします。
「僕は彼女と一緒になれるなら
どんなことでもします」と。
すると突然目の前に美女が現れます。
目も眩むような美女(エリザベス・ハーレイ)は
「魂と引き換えに願い事を7つ叶えてあげる」と
契約を持ちかけます。
美女は悪魔でした。
悪魔に魂を売ることを
了承してしまったエリオットは
好きな彼女を絡めた願い事をしていくのですが……。
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◆何度も観かえして何となく分かりましたが
悪魔が営む地下にあるクラブハウスと、そこにいる人たち。かれらの事情が透けて見えて恐ろしさを感じました。(そのすぐ後に悪魔が「彼らは楽しんでいるから気にしないで。/誰も代償を払おうとしないんだから」と言うので、彼らはそういう人たちなんだなと思いました。
つまり願い事をすべて叶えてもらった人たち=地獄行きが決まった人たち。でも代償を払おうとしない。そのため、出始めまたは順番が来たのか宙吊りになった檻の中にいた女性は…)
(◆学んだことは主人公エリオットが最後悪魔に言うので省きます。「願い事はもう要らない」以降)
◆個人的に好きなセリフは
ハーレイ演じる悪魔の最後のセリフです。
「天国と地獄、神と悪魔…つまり『彼』と私ね?
どちらもこの世界、この地上に存在するの。
選ぶのは貴方よ」
コメディ要素がたっぷりなのですが
最後の悪魔とのシーンはいつ観ても胸がじんわりします。
エリザベス・ハーレイの華麗な七変化と
優しくて自信のない、冴えなかった男性が
どんどんかっこよくなるお話が観たい方はぜひ。