「9尾の猫の尾を紐解けば…」わたしは目撃者 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
9尾の猫の尾を紐解けば…
ダリオ・アルジェントの監督2作目。1970年の作品。
盲目の元記者がある夜幼い姪と散歩中、停車中の車の中で男たちが言い争う場に遭遇。
翌日、染色体研究所で強盗未遂事件が起き、研究所関係者だった車の男が殺される。
記事を書いた若い記者と共に、不可解な事件を追う…。
眼球のどアップ、鮮血の見せ方、轢死や絞殺や刺殺など痛々しい殺し…印象的な描写はあるものの、前作よりアルジェント色は控え目。
ヒッチコック路線のオーソドックスなサスペンス。
ある研究に端を発し、謎究明のサスペンスとして面白味はあるが、犯人やオチなどちと物足りなかった。
主人公と可愛らしい姪のコンビがユニーク。
にしても、元記者の勘か、盲目故の研ぎ澄まされた感覚か、座頭市ばりに鋭い。
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