劇場公開日 1954年7月3日

「ウィーン」忘れじの面影(1948) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ウィーン

2020年11月15日
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ウィーンを舞台にした「恋ひとすじに」を観たら フランス映画みたいだったので、ウィーン情緒を感じさせるという オフュルス監督のを見てみました

昔は古風… と思っていた… が、今回、かえってその評価の高さが しみじみ感じられました

リザの少女から女性への成長も 不自然ではないし、その化粧気のなさ、可憐さがフォンテーンがアメリカ女優であることを 忘れるほどでした

少女がピアニストの才能に惹かれ、彼自身にも一目惚れしてしまう様子も愛らしかった
(ルイ・ジュールダンの どアップも素敵です)

芸術家は自己チューなことが多く 悲劇ですが トキメキも伝わってきました

街の音楽隊、カフェ、レストラン、馬車、花屋、公園、舞踏場、恋に寛容な人々…

真面目な彼女でも ウィーン > リンツ なのが よくわかります
これ無しでも生きてゆけないのかも

jarinkochie