劇場公開日 1971年4月17日

「オッタヴィア・ピッコロ」わが青春のフロレンス jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0オッタヴィア・ピッコロ

2020年7月5日
Androidアプリから投稿

20世紀初頭のフロレンス(フィレンツェ)
労働者階級の人々の日常と感情を アナーキストの息子である少年の成長を軸に描く

妖艶な未亡人ヴィオラ(ボゼー)の誘惑
徴兵から戻ると彼女は結婚していて 思わず捨て台詞を吐く、彼の若さ

死亡した同僚の娘エルシリア(ピッコロ)との恋と結婚

隣家のあぶない美女(オーモン)との不適切な関係
(労働運動の主軸になっていくことからの現実逃避もあるだろうか)

この主人公メテロを演じるラニエリが好演

更に素晴らしいのが揺れ動くメテロに対し
首尾一貫する妻を演じる オッタヴィア・ピッコロで、美しく清々しい

ボゼー、ピッコロ、オーモンと美女ばかり
レンガ職人達もイケメンが多く ある意味 不自然なのだが、画面全体の落ち着いたトーンに吸収されたかのように自然に感じられる
(撮影 エンニオ・グァルニエリ)

ヴィオラ いい女でした

演じたルチア・ボゼーは今年3月コロナによる肺炎で死去されました…残念です

jarinkochie