「ガイ・リッチー監督のデビュー作。」ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ガイ・リッチー監督のデビュー作。
1998年(イギリス)監督・脚本:ガイ・リッチー(この時、30歳)
リッチー監督の最新作『ジェントルメン』を観たついでに、
以前観て面白かった『スナッチ』と今作品「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を再見してみました。
いやぁー20年ぶりに観ても見事に騙されて面白かったです。
内容は結構複雑に仕組まれています。
今となってに主役の、
《ジェイソン・ステイサムの小悪党の4人の仲間。》
彼らをハメて50万ドルの借金を騙し取ろうとする、
《賭博場の元締めハリーとその手下》
借金返済に困って思いつく、
《隣家のギャングの一味は・・・》
マリファナ工場で大儲けしている、
《金持ちの坊ちゃんたち仲間たち》の金を強奪する計画だ。
この4グループが、話の中心です。
ステイサムの仲間が、
隣のギャングが金持ちの坊ちゃんたちのマリファナや持ち金を盗んだ後で、
ステイサムたちがその獲物をそっくり頂こうという計画でした。
この映画でお宝は【マリファナと大金+骨董価値のある猟銃】
『スナッチ』では【8カラットのダイヤモンド】
『ジェントルメン』はマシュー・マコノヒーの【大麻工場とその利権】
という訳ですが、
そのお宝がどう転んで誰のものになるかが、最大の監督の腕の見せ所。
3作品とも最後の最後まで分かりません!!
その巧妙な仕掛けや過程と語り口の巧さを楽しむ・・・そういう映画。
金や大麻やダイヤモンドに群がるギャングやマフィアや小悪党に、悲哀を感じて、
・・・欲は身を滅ぼす・・・なんですが、
ラストで急転直下、【漁夫の利】的な盛り上がりを見せるのも共通ですね。
複雑なストーリーをユーモアたっぷりと魅せるリッチー監督に、
尊敬の気持ちが強くなります。
『シャーロック・ホームズ』や『アラジン』で多才なところをみせるリッチー監督の
原点は、やはりこの映画にあるようですね。