劇場公開日 1964年7月18日

「映画としては今二つだがローマ好きは観るべき」ローマ帝国の滅亡 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画としては今二つだがローマ好きは観るべき

2018年8月5日
Androidアプリから投稿

映画としての面白さはハッキリ言って薄い
ベンハー、スパルタカス、グラディエーターにはとても及ばない
それでもローマ帝国に関心があるなら観ない訳にはいかないだろう
舞台セット、美術、衣装、大群衆のエキストラの動員はどれもが今では絶対に無し得ない壮大なレベル
CGはもちろん無い時代だ
本物の迫力は画面から確実に伝わる

本作はグラディエーターの元ネタ
というかグラディエーターは本作のリメイクと言って良い
本作を良く研究してまとめ直したものと言える
本作はタイトル通りローマ帝国が滅亡に至る要因をラストシーンで提示することに力点が置かれているところがグラディエーターとの大きな違いだ

時代考証、史実との食い違いは、もちろん映画であるからギボンの古典ローマ帝国の興亡や塩野七生さんのローマ人の物語を全巻読破しているような方なら???の部分もあるが概ね許容できる範囲と思う

フォノロマーナのフォーラムのセットは見もの
ローマ街道の舗装表現には感激した

ゲルマニアでの戦闘シーンもグラディエーターとの比較で観ると興味深く迫力もある

あき240