「日本では…」ローズ家の戦争 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
日本では…
<映画のことば>
弁護士をみんな殺して海に捨てちまえば、世の中は平和になる。
日本でも、離婚はポピュラーになりつつあるようで、評論子が見たサイトによれば、なんと2分4秒に一組のカップルが破綻しているとか。
日本の弁護士さんの主な収入源は、交通事故と破産管財業務と…そして離婚とも言われているようです。
協議離婚がいちばん多いのは、おそらくアメリカでも同じとは思いますが、その離婚の話し合いに弁護士が立ち会うかどうか、という点は、彼我で大きな違いがあるようです。
離婚に際して財産の分与や子供の養育料について、きちんとした取り決めをすることの少ない日本では、その部分では、あまり弁護士の出る幕はなく、もっぱら離婚に伴う慰謝料の請求や離婚そのものの成否の争いに主として関与するという意味では、彼の地で「離婚弁護士」と称されている弁護士と、ずいぶんと趣は違うと思いますが。
そういう意味では、日本では、弁護士を殺して海に捨てても、離婚問題の根本的な解決にはならないだろうとは、評論子は思いますけれども。
本作は、私が入っている映画サークルの会報では、毎号、映画の中で印象に残ったセリフを「映画のことば」として、編集担当者が交代で選んでいました。
他の会員が、その作中から「映画のことば」を拾った作品ということで関心が湧き、鑑賞した一本になりましたが、結果として同じ言葉に共鳴してしまったということは、やはり「同じ穴の狢」だったようで、…忸怩たる思いがあります。(笑)
いちおう、良作との押えにしておきたいと思います。
<映画のことば>
あるいは…。そこを立って家に帰り、かけらでもいいから、探すんだ。青春を捧げた女への愛のかけらを…ね。
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