ローカル・ヒーロー 夢に生きた男のレビュー・感想・評価
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アメリカのサラリーマンがヒーローだったころ
主人公は米国の大手エネルギー企業のサラリーマン。彼が社命で英国の寒村一帯の土地を買い上げに赴いたところ、のんびりしてはいるが質素な暮らしに飽き飽きもしていた村民の歓待を受け、去る時には、彼はすっかり村の生活に愛着が湧いて後ろ髪を引かれまくり、村民の様子は村を助けに来たヒーローを見送るようだったという話。
この作品が英国で制作されたことに興味を引かれた。この映画が制作された1980年代初頭の英国は、新自由主義的な経済政策によって「英国病」を抜け出したものの経済格差が拡大し、舞台の漁村のように経済発展とは無縁の人々や地域が出てきたころ。だから、財布のひもが緩くて、祖先を同じくしかつ文化面でも分かり合えるアメリカ人はベリーウェルカムだったのだろう。
村人達の手のひらを返すような売却金額をめぐる態度の変化、社長と浜辺の地主のミーティングを接待する場面は面白くて見所だと思う。また、英国アテンドの青年が美人研究者に買収計画の真相をばらした時には大問題発生かと思ったけど全くそんなことはなく、おとぎ話のような結末で驚いた。
さらに、バート・ランカスター氏が米国人であることをこの作品で初めて知って、ちょっとびっくり。「山猫」を見てイタリア人だと思っていたので。笑
ボンビー大貴族のおじいさまも素敵だった。
Mr.ビーンのアメリカ版
全くの初見であったが、どこかで見たかなぁ?と思ったら、答えが分かった。知っている人なら知っている人は今でもいるだろうが『モンティ◯パイソン』である。
どぎつい話で紡がれるアイロニーの塊の様な話である。嫌いではないが、些か話の速度がのろすぎる。下ネタが極端に省かれている。また、この映画では王室ネタが無い。
故に、話しをひとつの離しに繋げようとして、無理をしている様に見受けられる
つまり、毒気が伴っていればいない。
Mr.ビーンのアメリカ版みたいな中途半端になってしまっている。
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