レッド・バイオリンのレビュー・感想・評価
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まだ旅は終わらない
正直、自分は音楽に全くと言っていいほど詳しくありません。
しかし、この作品で描かれているバイオリン職人の込めた文字通り「魂」が、数百年に渡って人々を魅了していく壮大な「旅」には大変感動しました。
ほんま「魔性の女」やでぇ…
もう満点に近いんですが、欲を言うと、映画の始まりをバイオリンが生まれる時点から描いているのであれば、映画のラストは例えばバイオリンが何かしらの形で破壊される、もしくは永遠にどこかへ保存される等、「旅」の終わりで締めくくって欲しかった。
例えば車に轢かれて無残に壊れたバイオリンを見ながらサミュエルが自分でもよくわかんないぐらい泣き崩れるとかね。
そうすれば、ある種の悲劇性も出て、映画としてもっと上手くまとまっていたんじゃないかなと思います。
まあ、あくまで個人的にそういう終わり方が好きってだけなので、例えは気にしないでください(笑)
おそらく「まだまだこれからもバイオリンの旅は続くよ」という意味でああいうラストにしたんでしょうね。別に嫌いではないです。
それにしてもウィーン編の子役可愛すぎ。それだけにあの結末は本当に後味悪いですね〜
も〜何なんだよ…
そういえば、この作品を観てふと思ったんですが、何百年も前からある歴史的遺産、例えば骨董品でも何でも、それがどこかで生まれ全く別の場所で現存しているって事は、そこに至るまでに少なくとも何かしらのドラマはあるはずですよね。
それなのに意外とこういう映画ってあんまり無い気がします。あっても数えるぐらいで。
何世代にも渡って繰り広げられるような話は大好きなので、もっとこういったプロットの作品を作って欲しいものです。
物語作りやすいと思うんだけどなー。
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