レッズのレビュー・感想・評価
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グリニッジヴィレッジ
ジョン・リードの活動は多岐に渡り、知己も多く
彼と恋愛関係にあったブライアントは
グリニッジヴィレッジ、プロヴィンスタウンプレーヤーズ等で
新しい友人も得て、刺激を受ける
映画ではオニールが独身主義のリードとの結婚に
自分を利用した、と彼女を責めるのだが
何が何でも自立したい彼女の戦略?は正解だったように思う
くっついたり離れたりしながらも
リードは気を配ってくれていたようだし
(いいひとみたい)
だけど彼女は〈自由恋愛主義〉を宣言しながら
リードの恋愛については怒り狂う
〈愛〉についての考察はやはり小説家の方が深いみたいだった
ブライアントはちょっと面倒くさそうな女だが
時代の空気の変化に過敏に反応するカナリアのよう
リードに警告したが、本の成功で自信を持った彼は
信念なのか野心なのか…独裁っぽくもなってゆく
そして手を広げ過ぎ、早すぎる死を迎えることに
手を広げ過ぎた彼が見たらしきものは映画で描かれている
なぜ、エマ・ゴールドマンがロシアにいるのかと調べたら
左翼狩り(パーマーレイド)で
ビューフォード号(ソビエトの方舟)で追放されていた
クロンシュタットの反乱鎮圧の残虐さを見たことを契機に
ロシアを脱出し、一連の記事を書くが
同志は離れてゆく
ドイツやイギリスのアナキストとも肌合いが違ったらしい
ゴールドマンやリードの精神や哲学は
無意識だったけれど、やっぱり
グリニッジビレッジのボヘミアンたちと育んできたもの
でもあったのだ、と思ったりした
革命思想家の話と言うより、すれ違いメロドラマ。本当か?
『本当に戦争反対なら、とうの昔に終わってたはず。男は戦争が好きなのよ。』
主人公は反戦運動と労働争議から始めている。いきなり、コミュニストであった訳では無い。
『政敵を排除するのが革命とは言わないはず。』
ボルシェビキの作った官僚は、共産主義とは言い難い。
この映画はそんな事言いたいのだと思う。
兎も角、長すぎる。
子供が欲しかったんだ。やっぱり。
この映画、最後の場面見て、二度目と思い出した。
REDは形容詞のはずなのにSが付いて複数。つまり、名詞と言うことだ。だから、この映画を和訳すると『アカ』になると思う。言うまでもなく、共産主義に対する侮蔑の言葉(ベトコンと同じ)で、正確に和訳すると『赤い奴ら』となる。と思うが。
アメリカでは、共産党は非合法政党、ゆえに仕方ないが、何故、現在でも非合法なのだろう?民主主義の一番進んでいて、多人種国家のアメリカがまだ、そこに足を踏み入れていない。20世紀最大の闇で、今もそれは続く。
アメリカ中産階級の理想主義者の悲劇ってことだなぁ。アラビアのロレンスみたく描いていると思った。
閑話休題 共産主義の良し悪しは別にして、今はこう言ったジャーナリストがいなくなったと感じる。何故いなくなったのか?
本当はいるのかもしれないが、情報も市場経済の波から逃れられず、必要のない情報とか、不謹慎な情報とか、社会に害を与える情報をカットしなければ、観てもらえなかったり、販売部数が増えない。よって、そういった情報を排除したり、曲げて配信している。フェイクニュースやプロパガンダ情報が、テレビに限った事ではなく、全メディアで、堂々と流されているようでならない。勿論、誰かの都合の良い様にだ。
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