劇場公開日 1997年7月12日

「もう一息、二息脚本を練り上げたなら傑作になったかもしれません」乱気流 タービュランス あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 もう一息、二息脚本を練り上げたなら傑作になったかもしれません

2025年9月6日
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鑑賞方法:VOD

乱気流/タービュランス

1997年米国映画

いろいろ穴は多いけれど、そこそこ面白い
だいたい予想のつく展開どおり、どうせ最後はCAがジャンボ機を操縦して無事着陸させるんだろとわかっていても、半歩だけ観客の予想を上回ってきます

クリスマスと空港といえばダイ・ハード2
本作もクリスマスのNY LA便でジャンボ機の客室内にクリスマスの飾り付けがあります
クライマックスで主人公のCA が戦闘機のパイロットに「クリスマスのプレゼントを頂戴」と言ったり、大団円で管制塔の女性職員が「メリークリスマス!エブリワン!」と歓声を上げるシーンが良いです
戦闘機のパイロットの射撃の為に車の看板を主脚に引っ掛けるシーンがあったのは憎い

乱気流がタイトルなのに、ラストシーンのLA 空港に雨が降るだけで、レベル6とかいう割には拍子抜け
突然の乱気流で客室内が大混乱になって護送中の凶悪犯が自由になるとかの展開がなかったのは少し不満
まあVFX とか予算かかりそうです
せめて、せっかくサイコスリラー風味にしているのだから、滑らかな巡航飛行をしていると突然、ガタガタと揺れだして不安な気持ちになった経験は誰もがあるはず、そういうものを取り入れて欲しかったと思いました
LA 市警の刑事とのやり取りもあれだけ?なのはもったいない
観客はダイ・ハード2のマクレーンをイメージしているのだから
何か見せ場が欲しかった

何よりラストシーンが駄目!
大団円で地上に降り立ったテリーに傘を差し掛け「メリークリスマス!」という男前を登場させないと
で「クリスマスのディナーは如何?」とか言わせて終わって欲しかったです
テリーに操縦操作を教えていた機長が絶対それをしてくれるとおもってエンドロールの最後まで待ったのに何も無く終わってしまうのです

もう一息、二息脚本を練り上げたなら傑作になったかもしれません

あき240
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