劇場公開日 1986年7月5日

「ボウイとジェニファーのマペッツ・ムービー」ラビリンス 魔王の迷宮 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ボウイとジェニファーのマペッツ・ムービー

2017年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

萌える

今のハリウッド・ファンタジーは背景も美術もキャラさえもCGだが、80年代はまだアナログ時代。
多少チープ感はあるが、この手作り感にほのぼの。トリックアート的な迷宮の抜け道もユニーク。
主人公と魔王以外ほとんどマペット。その“演技”は見事の一言に尽きる。
特に、ホグルの表情の豊かさは秀逸。
個人的には、ワンシーンしか出なかったけど、ケムシがお気に入り。

ゴブリンの王にさらわれた幼い弟を救う為、15歳の少女サラは不思議な迷宮の世界へ…。
奇妙な世界は『不思議の国のアリス』、途中仲間と出会って目的地で目指す冒険は『オズの魔法使』。
ドタバタ&グダグダ、空想好きじゃないサラなのでオチも何となく予想出来る。
話自体は他愛ない子供向けファンタジー。

そこを、デヴィッド・ボウイとジェニファー・コネリーの魅力で補っている。
今ならビジュアル系バンドにも居そうな奇抜な格好の魔王。
もしこの役がデヴィッド・ボウイでなかったら、トンデモな駄作だったろう。
彼の珍妙な存在感と、彼の為に用意されたようなミュージカル的なシーンや数々の楽曲が楽しい。

そして、ジェニファー・コネリー。
とやかくは言わない。ただただ一言。
もう、可愛いのなんのって!

近大
ゆ~きちさんのコメント
2024年3月13日

共感ありがとうございました。

デヴィッドボウイの楽曲、ちょっと地味でしたが、全編ボウイ色に染め上げるボウイ節に感動しました🥲。

ゆ~きち