劇場公開日 1997年6月14日

「ジム・キャリーの演技に爆笑」ライアーライアー 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジム・キャリーの演技に爆笑

2024年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ジム・キャリー演じる弁護士、フレッチャーの常軌を逸したテンションと顔芸が笑える映画。嘘をつけないどころか、感情のコントロールや言い回しの制御すらできなくなっているのに爆笑した。この映画の面白さは、ジム・キャリーの全力の演技によるところが大きい。

コメディ映画だから突っ込んでも仕方ないかもしれないが、人物描写やストーリーは単純。金稼ぎに執着している訳でも無く、法律で社会の課題を解決したいなどの志がある訳でも無さそうなのに、なぜ弁護士をやっているのか良く分からない。また、常に明るく周囲を楽しませようとするサービス精神溢れる良い父親ぽいのに、子供の誕生日パーティに嘘をついて出ないのも違和感がある。あと、そんな彼が嘘をつけない制約の中で過ごしたことで、急に周囲の人々を大切にするようになる心境の変化の描き方も安易だと感じた。

根岸 圭一