歓びの毒牙(きば)のレビュー・感想・評価
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いくつもの印象的なビジュアルが鮮烈! 衝撃の初監督作品
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巨匠ダリオ・アルジェントの初期監督3作品が劇場で一挙上映!
「動物三部作」の1本目初監督作の原題が「ガラスの羽をもつ鳥」という。
連続殺人事件が発生していたローマ。
アメリカ人作家である主人公がたまたま目撃した殺人現場、終始感じていた「違和感」の正体が面白い。
後の作品でも、殺人の目撃の記憶がオチになるパターンがいくつもある。
謎の絵が事件の鍵となる展開も、同様に後の作品で出てくる。
黒いロングコートの殺人者も、また後にアイコンとなる。
映画のスクリーンか絵画の額縁のような広いガラス窓で切り取られ、美術作品で飾られた白い空間で繰り広げられる殺人シーンが印象に残る。
もみ合う二人、倒れた血だらけの女性はこちらに助けを求めてくる。
助けにきた男は、その手前の空間に閉じ込められてしまい、外部から見ると彼もまた作品の一部になって見える。
何という劇的で美術的なシーンだろう。
この冒頭のシーンが何よりも強烈だった。
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