「ルネ・クレール監督のドン・ファン」夜の騎士道 SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
ルネ・クレール監督のドン・ファン
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フランスのとある部隊でも名うてのプレイボーイ役にジェラール・フィリップ。細長い上品な髭をたくわえ、いかにもというビジュアル。
物語の結末としてはドラマチックな、死人が出てしまうか、またはハピエンと思って見ていたので、わりとあっさりと終わってしまったのが意外だったけれども、あの中尉は振って正解だと私も個人的には思う。「今度こそ本気」って毎度言ってるのを知っちゃったら、悲しいけど、これはもう性癖であって治るものではないという判断になるのはやむを得ない。じゃあお金持ちの紳士と結婚すればいいのかというと、あの家族がもれなくついてくることを考えると、この際こっちもやっぱやめとこってなっていたりするのかな、どうかな。
というわけでw、タラシの、自信満々の男を落とすには、夫人のように、そっけなく、むしろ嫌ってるくらいの態度を示すとよいというハウツー作品としても鑑賞できる。
デビューしたてのブリジット・バルドーが出ているとのことだが、気づかなかった…。
監督は衣装の時代考証にも気を配ったそうで、軍の制服も一般男女の衣装も興味深く見た。
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