「生と死からの自由」陽気な幽霊 ちさここはるさんの映画レビュー(感想・評価)
生と死からの自由
今作はアマプラで鑑賞をしました。
内容は、幽霊と人間、それぞれと視点が違っている。観客が見たい方に切り替えられるのだ。この作品は、今の新しい映画ではあまり観られない(ここはるが観ていないだけなのかもしれない)ユニークで皮肉なブラックコメディ作品だ。
今作後で、似ているものをあげるのであれば【スターダスト】【13ゴースト】【ゴーストニューヨークの幻】かもしれない。
映像はとても最先端に近く見劣りはしない。
主人公は小説家で幽霊関係を執筆しようとしていて、後妻とは五年前に再婚をしている。後妻とは冷え切った関係だ。最初の妻は七年前に死んでいる。
村にいる降霊師の女性を小馬鹿にし小説のネタで、友達夫婦を誘い降霊会を行う。
今作のユニークは主人公は【幽霊と共存し、現状維持でもいい】とさえ思っている。しかし、後妻や皮肉にも降霊会でたまたま呼びされてしまった死んだ妻は「もういや」と困惑し巻き込まれている点だ。
最初は楽しかった死んだ妻は後妻を誤って殺してしまい後妻に取り憑かれてしまい(それは主人公や観客からは見えない)、もう帰りたい」と話が進たびに心境が変わっていく様がブラックコメディといわずファンタジーで済ますか?否である。
降霊師は性格で失敗している。実際能力も、きちんと実力があるのかと終始あやふやだったけど、それはそれで味だったのかと思いますね。
ただの巻き込まれ幽霊が浮かれしくじり、除霊にも失敗して悪霊になり最終的にメインキャラ三人が死んで黄昏て終わる。
邦題の【陽気な幽霊】もセンスがよかったと思います。
二転三転と、実際に霊感が高いのがメイドだと分かったときはうまいなぁ、と脚本家に感服しました。良き出会いをありがとうございました!