「ガブリエル、久しぶり!」ユージュアル・サスペクツ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ガブリエル、久しぶり!
念願の映画館鑑賞がかないました。映画館様ありがとうございます!久しぶり鑑賞で新たな発見もあり面白かったです。映画館がほぼ満席ってなんだか嬉しいなあ😊それにしてもうっまい、ケビン・スペイシー。表情も動きも語りも❗️(2021.10.16.)
いつもはどんな映画でも勘が働かない私が今回は珍しく、え~!!とならずあまりびっくりしなかった。ファイトクラブ(1999)やプロジェクト・グーテンベルク(2018)では存在しない人が「居る」映像に騙された。映像の力にはコロリと騙される。
キントは脚と手に「障害がある」から偏見と思い込みの対象に簡単になれる。それを逆手にとってるのが上手い!と思った。それに彼だけが唯一火傷もなしの生き残りの語り手だから信用できない。まず脚が次に手が元に戻ってコバヤシが待っている車に乗りこむ映像だけで答えを出してるのはすごい!
そしてキントが語ったこと(= 映像化された内容)が真実なのかも勿論疑わしい。信用できない語り手だ。だからカイザーが誰かわかっただけで終わった訳ではこの映画はとても知的で観客に考えさせ何かを残す。
大火傷のもう一人の生き残りに目をつけて話させ似顔絵書かせたFBIの捜査官(素敵だった!)目のつけどころがいい!FAXが届いても時すでに遅し!このタイミングのズレも良かった。
タバコ、ライター、時計、帽子などの小道具(「消えもの」だけどurineも)がスパイスとしてよく効いていた。
そして、ガブリエル・バーン!キートンは元・刑事ということだけでも現役刑事から一番目をつけられる。これも先入観と偏見から人間はなかなか自由になれないことが上手く使われている。キートンは最後の最後になって「真実」を自分の目で確認して脚のことで皮肉を言って「計画通りに」殺される。このシーンが映画の冒頭に置かれていることに痺れる!ブライアン・シンガー監督、素晴らしいです!
久しぶりにガブリエルに会えて嬉しかった。相変わらず素敵な声と大人の色気にウキウキ。
わかった気になったけれどもう一度見て確認しつつ味わいたい。面白かった!
映画の内容とは全然関係ないのですが、
コバヤシが昔のテレビ『悪魔くん』のステッキを持ったおじさんに見えました。
エロイムエッサイム、回れ地獄の魔本陣…って聞いてもなんのことかわからないですよね?きっと😅
すみません。