劇場公開日 1971年12月4日

「タイトルなし」屋根の上のバイオリン弾き チネチッタさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 タイトルなし

2025年9月14日
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「Then you love me!」
「I suppose I do.」
「And I suppose I love you too❤」

「とても政治的な話だ」とパーチェクは語りだす。
「何?」とホーデルは聞き返す。
「結婚の話さ。」
と真面目に言葉を繋ぐ。
「男と女の関係だって社会経済が基盤だ。結婚は相互の信念に依存してるべきだ。社会に対する共通の哲学に」
「愛情は、どうなるの」
「それも、もちろん必要だよ」として続ける。
「その様な関係は社会的に価値がある2人が結束して連帯して世界に立ち向かうなら。」
「愛情はどうなるの」とホーデルは迫る
「とにかく、僕はその様な社会的関係を打ち立てたい❤」
と言う事。

バルビゾン派の画家
ジャン=フランソワ・ミレーの『晩鐘』(ばんしょう)見たいな大地。
パステルナークのドクトル・ジバゴ
そして
ヴィットリオ・デ・シーカの「ひまわり」
なんだけど「とうもろこし」の大地

でも、セルゲイ・エイゼンシュテインの「戦艦ポチョムキン」なんだよね。

この映画がアカデミー賞を取れなかった理由は簡単。1971年の中東情勢と
1972年のミュンヘン事件にあるのかも。
また、ある意味、この話は現代に繋がっていて、まさに人間の愚かさを描いている。
僕は傑作だと再認識した。
二回目の鑑賞。

チネチッタ