モホークの太鼓のレビュー・感想・評価
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焼打ちの連続
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総合:70点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
本作品は『風と共に去りぬ』と同じ1939年の公開と古く、それにもかかわらず同様に天然色で撮影されている。とはいっても古い映画だし期待はしていなかったが、観てみると思っていたよりもずっと面白かった。
その要因は、開拓の厳しさと危険をしっかりと物語に取り入れているから。せっかく一生懸命働き少しずつ作り上げた農場と家は焼き打ちにあい、全財産を失ってから雇われた家でも焼打ちにあう。妻は流産し夫は戦争に徴用されて死にかける。アメリカの開拓は、努力を積み重ねて築いたものを突然にかくも簡単に全てを失ってしまうのだということを見せられた。悔しさいっぱいに燃やされる家を眺めるのはいたたまれない。
不満なところとしては、波乱の物語に押されて主人公の夫婦二人はそれほど存在感がなく、一番存在感があったのは二人を雇った老婦人。主人公側を襲う英国とその同盟相手のアメリカ先住民側のことは殆ど描かれていなくて、基本的にはアメリカ万歳、庶民一人一人がこうやってアメリカを建国したぞみたいな立場でしか展開がないのが残念なところではある。年代なりの演出は迫力に劣り古さも感じる。
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