モヒカン族の最後(1920)のレビュー・感想・評価
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モノクロ映像美の最高作。ネイティブアメリカンの青年と白人女性の悲恋ドラマ
遠い昔フィルムセンターで鑑賞の機会を得て大感激した、モーリス・トゥールヌールの代表作です。モノクロ映像の極限の美しさに感嘆し酔い、映画のクライマックスのシーンでは完全に心奪われました。アメリカ独立戦争の約8年前の、イギリス人やフランス人とネイティブアメリカン入り乱れる混迷の植民地争いゆえ前半は多少退屈しますが、全編格調ある自然描写と後半の息もつかせぬ残酷な人間の戦いが客観的に冷静に描かれ、悲劇のロマンが劇的に盛り上がる映画カタルシスを体験しました。
同時期に淀川長治氏推薦の名画「ウーマン」1918も上映されて、幸運にも居合わせた淀川さんと鑑賞出来たことがいい思い出になっています。フィルムはどちらもアメリカから借り受けたものでした。
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