「初めは平凡な映画かと思ったが...」めぐり逢い(1994) 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
初めは平凡な映画かと思ったが...
初めはよくある平凡な不倫映画かと思った。不倫映画は感情移入できないものが多いが、今作は違う。観ているうちに徐々に引き込まれていく。美しく雄大な島の映像、モリコーネの切ない音楽、マイクとテリーのすれ違いといった人間ドラマが合わさって、魅力的な映画となっている。
特に印象に残ったのは、マイクがテリーのために描いた絵画。美しく自然豊かな島を背景に佇む彼女の姿を描いたこの絵は、彼女に対する想いが伝わってくる魅力的な絵画だった。この絵を携えながら、エンパイアステートビルでいつまでもテリーを待ち続けるマイクの姿が切ない。
観て良かったと思える、切なさと温かさのある映画だ。
コメントする