劇場公開日 2022年11月4日

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「名作」未来惑星ザルドス yoshuggahさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5名作

2022年11月10日
iPhoneアプリから投稿

優生思想でディストピア化した未来。
現在のいろんな運動を見てると、この先似た様な世界になっていくのを予言してる様だ。
知性ある選ばれた人々だけの理想郷。外は獣とその番人。
理想郷を作ったはずが、あれこれ制限をつけて人間らしさを失ってしまった人々。そこに獣の番人が入り込んだ事で人間らしさを思い出していく。どんな事でも極端な事は人間にとって不自然な事。
ここ数年どの運動を見ても結局その人達自身が他人を選別してる事に気づいていない。そういうことをしていると本当にこういう世界になっちゃうよ?いやなりつつあるか…
(身勝手な)正義だとか優秀じゃなきゃ切り捨てて良いという考えは危険だ。本当に弱い者の為に理性や学問、法律がある。小賢しい人間の為にあってはならない。何にだって良い面と悪い面があり人間が作ったものは全てが不完全だ。
真っ白にする事なんてそもそも不可能。グレーが人間。不完全である事が人間にとっての自然なのだから。人間はただそうやってアンバランスの中バランスをとりながら生き年老いて死ぬだけ。
完璧になろうなんてのは驕り。

yoshuggah