「歩けたり、撃てはしないだろう。」南から来た用心棒 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
歩けたり、撃てはしないだろう。
クリックして本文を読む
アリゾナ・コルトは結局金目当てのいかさま師。牢屋に入れられていたのも、イカサマをやって捕まったからだと推測できる。初見は中学2年位の時だと思う。当時はアリゾナ・コルトかっこいいって思っていたが、男の打算が丸見えで、今回見て『最悪の男じゃん』って思った。反面、ダブルウィスキーの人情がかっこいいと思う。
いずれにしても、演出だから仕方ない。でも、やっぱり、ジュリアーノ・ジェンマはニヒルな半悪は似合わない。一方、フェルナンド・サンチョの悪は、この映画を引き立てていると思う。
まぁ、改めて見て、矛盾だらけで、折角のジュリアーノ・ジェンマのアクションが生かされていないと思う。
昔は大好きな映画だったけどね。
ジュリアーノ・ジェンマのアクションと言っても、『早打ちかどうか』は実弾使って本当にやっている訳では無いから、そこは誤解しない事。あくまで、馬の乗り方とか、宙返りしたりするところ。
西部劇のアクションはマカロニ、古典西部劇に限らず、撃たれた後のアクションにかかっている。拳銃を撃つ側は構えるポーズがカッコよければそれで良い。もう一つ、マカロニが良いのは拳銃の発射音。『ズビューン』がかっこいい。本当は『パン パン』なんだろうが。
歩けたり、撃てはしないだろう。『ジャンゴ』を見習わなければ。
コメントする