「都会の夜の話」ミスター・グッドバーを探して 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
都会の夜の話
公開当時、かなり話題になった作品です。
男とドラッグに溺れて転落する女、と聞けば陰鬱で悲惨な作品を想像しますが、
昼間の顔と夜の顔の段差、生活破綻者の姉やそりの合わない父を巡る不毛な家族、聾唖学校の生徒との交流、性格の違う男たちの対比、いくつかのストーリーが錯綜し、ドラマチックな展開です。
同年の「アニーホール」でオスカーを取ったキートン選手の堅実な演技と、陰鬱、悲惨を抑えて無機的なタッチに仕上げた演出の力によって、都会的な作品なっています。
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