マッド・シティのレビュー・感想・評価
全4件を表示
徐々に追い込まれていくジョン・トラボルタ
午後ローにて鑑賞。
ジョン・トラボルタ演じるサムが自分にとって理不尽な報道をされる度に、次第に理性を失い壊れていく様が非常にリアリティで緊張感があり、見応えがありました(2回も銃の誤砲をするとかありえねえ等のツッコミどころはまあありますがw)。
一方で終始サムを冷静にたしなめるダスティ・ホフマンでしたが、最後の最後に「俺たちが殺した」とインタビューに答える姿は実に印象的でした。あくまで「俺」ではなく「俺たち」としてるのはマスメディアが彼を殺したという意味にもとれて、報道の在り方を改めて問う内容になってると思います。
『ナイト・ミュージアム』でも使われた博物館
クビになりそうな男サム(トラボルタ)が館長に言い寄ってていたが、銃が暴発して警備員に当り、子供達が人質となって立て篭もり事件となってしまう。スクープのためトイレで中継していたフリーランサーのマックスはすぐに見つかってしまうが、警察もやってきて徐々に引き下がれない状況に・・・。そんなつもりじゃなかったサム。経験豊富なマックスのおかげで徐々に本気になってしまった。
最初は特ダネだけを狙ってたマックスだったが、徐々に犯人に同情的になり、世論の操作もいい方向に向かう。立て篭もりも時間が経つにつれ、サムのTシャツを売り出す者まで出てくる始末。なんだか有り得そうなところが面白い。
国民の同情票もかなり集めていたけど、黒人警備員が死んでしまったこともあり、どうにもならなくなった。マスコミの視聴率稼ぎや保身のためのエゴ。一時は解決策も見つかりそうだったのに・・・。サムが爆弾まで用意していたことによって、悲しいエンディングになってしまった。
社会派要素もいっぱいあるけど、時間の経過がリアルじゃなく、途中からの緊迫感が薄れてしまった。ケビン(アルダ)というネットワークの記者の存在、そこまで悪意がある人物ってのも悲しくなってしまう。ラリー・キングもかなり目立ってたけど、彼くらい中立な人ばかりだといいのだが・・・
けっこう面白かった
ジョン・トラボルタがちょっと頭の弱い役で、すごくはまっていた。すごく同情したい気分になった。
ダスティン・ホフマンの助手の女が最初は健気な感じだったのに、最終的に赤いドレスを着て現場にいたのがイラッときた。
そんなに抜群に面白いわけではないんだけど、最後まで飽きなくて、けっこう面白かった。
全4件を表示



