劇場公開日 1995年8月12日

「青春時代を思い起こされる」マイ・フレンド・フォーエバー 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0青春時代を思い起こされる

2024年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 冒頭のシーンからすると、学校でも馴染めていないと思われるエリック。そしてエイズに罹患したため、周囲の人と交流を持てないでいるデクスター。2人とも同世代の多数派とは異なるタイプのため孤独を抱えている。だからこそ周囲の人間には無い魅力があるのだろう。2人が出会うと強い友情で結ばれる理由がここにある。

 ストーリーは、浮き輪で川を下ろうとするとか、少ない資金で船に同乗させてもらうところなどが、何とも少年らしい若々しさを感じさせる。それらが、太陽に照らされ輝く水面や、夏特有の香りが漂ってきそうな草木、夜に見える満天の星空などの映像美と合わさって、青春時代を思い起こされるのが良い。

 終盤デクスターの母親がエリックの母親に詰め寄るシーンは、デクスターを親友として接していたエリックのことを、自分の息子のように大切にしているのが感じられたのが感動的だった。

根岸 圭一
りかさんのコメント
2024年7月20日

コメントいただきましてありがとうございました♪
作品鑑賞では滅多に涙がでませんが、本作は、途中から涙無しには、という貴重な作品のひとつです。

りか
りかさんのコメント
2024年7月20日

デクスター母がエリック母に
殺すわよ、と言うところ、
デクスターとエリックの結びつきの強さを表し母も尊重したかったのだと思います。

りか