「イーストウッドと猿」ホワイトハンター ブラックハート kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
イーストウッドと猿
『アフリカの女王』の結末は好きではないけど、最初から企んでいたことだったんだな~観客に媚びたら負け。映画監督は神である!と。主人公は最後に船の爆破により死んでしまう・・・当該映画を未見の人はネタばらしされて困惑してしまうだろう・・・これもイーストウッド流なのか。
なかなか本題に進まないが、中でも“寝たい”と思った美人がユダヤ人にたいする人種差別主義者であり、その後にホテルのウェイターが黒人差別をしてケンカするエピソードがなんとも言えず、監督の気概を感じて嬉しくなってしまう。脚本家のピート(フェイヒー)がユダヤ人であったためもあるが・・・
それにしても『アフリカの女王』よりはずっと面白い。こんなエピソードがあったのならもう一度見直してみたいものだ。信頼を置めに象に立ち向かいていたコンゴの現地人キブが最後にはハンターであるジョンたちを守るたって死んでしまう。これがかなりショッキング。彼の死によって映画を撮る決意・・・遅いんだけど。
猿と縁のあるイーストウッド。俳優やプロデューサーを迎えるディナーでも猿を抱えていた。
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