「メジャーにおいてのご本尊はボブに違いないが…」ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
メジャーにおいてのご本尊はボブに違いないが…
ボブ・マーリーの映像は確かに圧巻の存在感と洗練された構成によって間違い無く堪能出来るが、この作品の良さはそこではなく「その他」にある。ピーター・トッシュ、バーニング・スピア、サード・ワールド、そして極め付けはクランシー・エクルズである。クランシーに至ってはインタビューにプラスしてカラオケてわはなくテープから流れる自分の作品に合わせて歌うという間に合せでしかないようなジャマイカの雑なノリにもかかわらず素晴らしいボーカルを披露してくれた寛容さにラスタマンの真髄が何となく見え隠れする気がした。貴重な映像だから、見れるなら見ておくべき作品であることには間違いない。この後、一年足らずしてボブが鬼籍に入ってしまった事実を鑑みるなら、感慨も一入である。
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