「ボー・ジェスト・・・美しい行い。」ボー・ジェスト(1939) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ボー・ジェスト・・・美しい行い。
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冒頭ではアラブ人に襲われた砦と全滅した兵士が皆攻撃態勢で死んでいる異様さ。どことなくミステリー風でもあるプロローグだ。そして映像は15年前のジェスト兄弟の少年時代と出兵間近の青年時代。鎧に隠れていた長兄ボー(クーパー)がサファイアのやりとりを目撃していたの秘密がエンディングで明かされる。ずっと泥棒だと信じ込ませる手法といい、軍隊に入ってからのマルコフ司令官と兵の反乱のエピソードが面白いのになぜかつまらなくなる。
愛国心がどうこう言っても所詮はイギリス人がフランスのために戦う内容。どことなく戦意高揚といったテーマもある気がしてならない。「死んだら海賊式に犬を傍において燃やしてくれ」などという伏線もいいのに、マルコフを有能な司令官だと言ってのけたのが失敗か・・・もっといやらしいほど宝石に固執させてもよかった。
美しい行いなどと言われても、叔母さんに恩返しするには戦死することが一番じゃないはず。全員死んでしまったら、それこそ意味不明の行為だ。
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