「タイトルなし(ネタバレ)」ペトラ・フォン・カントの苦い涙 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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著名なファッションデザイナーのペトラ(マーギット・カーステンゼン)。
彼女は高慢で、アトリエ兼居室から一歩も出ず暮らしている。
無口な助手のマレーネ(イルム・ヘルマン)を僕(しもべ)のように扱って。
そんなある日、友人が訪れ、若くて美しいカーリン(ハンナ・シグラ)を連れてき、ペトラはカーリンに惹かれて同棲をはじめる。
しかし、奔放なカーリンは、次第にペトラから離れていく・・・
といった物語。
全5場面で綴られ、ペトラのアトリエ兼居室からカメラは一歩も出ない。
ここいらは、戯曲の映画化然といったところ。
長回しを主体したカメラは、ミヒャエル・バルハウス。
構図、ピント送りを工夫し、映画的に表現している。
が、如何せん、ハナシがあまり面白くない。
特に、前半、カーリンが登場し、ペトラがカーリンに入れ込むようになるまでが冗長。
ペトラの人物描写のために必要なのはわかるが。
リメイク版のフランソワ・オゾンは、この部分は大体に省略した。
演技陣では、ペトラの助手マレーネの無表情ぶりが秀逸。
カーリン役のハンナ・シグラもはち切れんばかりの健康美を放っている。
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