劇場公開日 1985年9月21日

「この時代(1985年)は、これくらいのシンプルなストーリーでも良かったのだろう」ペイルライダー p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 この時代(1985年)は、これくらいのシンプルなストーリーでも良かったのだろう

2025年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

オープニングの映像がかっこいい。山並みから森へのカメラアングルがあって、そこから馬に乗った一群が出てくる。ゆっくりとその一群にズームアップしていく。彼らは何者だろうと思っているところからストーリーに入って行く。
ラストシーンもよく演出されていて、印象的。

登場人物は典型的でわかりやすい。こちら側にイーストウッドが演じるヒーローがいて、善良な人たちの味方をする。ヒロインは母娘のふたり。相手側には親子の悪者がいて、強い助っ人を雇う。

1985年の映画だが、この当時はこれくらいのシンプルなストーリーで良かったのだろう。でも、今観ると、どの戦いも一方的に終わってしまうし、ヒロインがヒーローを好きになる理由も描かれていなくて、物足りない感じがする。殺されるほどのことをしていなくても、あっさりと銃で殺されてしまうのも、「これで良いのか?」と感じる。

イーストウッドが監督・主演なので、名作かと思って期待して観た。でも結局、イーストウッドも最初から「文句のない素晴らしい映画」を作っていたわけでもないのだなあ、と思った。映画作りはだんだんと上達していくもので、時代と共に映画全体の質が上がって行くものなのでしょう。

p.f.naga
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