ブリットのレビュー・感想・評価
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ド迫力のカーチェイスシーンに圧倒される、ハードアクションの傑作!!
往年のアクションスターとして映画史に刻まれる故スティーブ・マックイーンさん
スターがライブアクションにこだわり、自ら体を張って危険なアクションをこなすという、現代でいえばジャッキー・チェンさんやトム・クルーズさんの演技に対するスタンスを半世紀前に早々と突き詰めていた人
そんなマックイーンさんが演じる主人公ブリットは寡黙で芯の強い敏腕刑事、タートルネックにジャケットというスタイルがよく似合い、本当にカッコいいです
そしてマックイーンさんが自ら運転する名車フォード・マスタングと敵の殺し屋が乗るダッジ・チャージャーのカーチェイスシーンはその後の多くのアクション映画に多大な影響を与えた映画史に残る名シーン
2台の名車がケーブルカーの走る風情あるサンフランシスコの坂の街並みをバックに腹の底まで響き渡るエンジン音とタイヤのスリップ音、そしてキレッキレの編集で爆走する姿に圧倒される長い長〜いチェイスシーンが本作の最大の見どころです
キャスティングでいえばもう1人、出番は少ないけどブリットの恋人キャシーを演じるジャクリーン・ビセットさんがとんでもなく綺麗、もっと観たかったです
そんなメッチャかっこいいハードアクション巨編をさらに盛り上げるのが「ダーティハリー(1971)」「燃えよドラゴン(1973)」等の印象的なテーマ曲でも知られているラロ・シフリンさんの音楽、特にオープニングのタイトルバックで流れる音楽が60年代のアクション映画の雰囲気バツグンでメチャクチャかっこいいです
0021 映画スターとはこういうもの
1968年公開
サンフランシスコの街中を走りまくるマックィーンの貫禄も
さることながらジャクリーンビゼットは美しすぎるわ 。
両者とも映画スターという名がピッタリ。
今の方たちもビゼットをもっと知ってほしい。
70点
漢は多くを語らない
やっぱりカーチェイス凄い
エンジン音だけのカーチェイス‼️
スティーブ・マックイーンがキュート!!
深い青い目に吸い込まれそう!!
なんか今いないタイプ。
すごく男っぽいわけでもなく、セクシーさが鼻につくわけでもなく、
めちゃめちゃハンサムでもないのに素敵!!
私が初めてマックイーンを見た映画でした。
(その後、何本も観ました)
この映画の目玉はカーチェイスです。
マックイーンが運転するのは1968年型フォード・ムスタングG390。
敵は1968年型ダッジ・チャージャー。
その2台によるサンフランシスコの急斜面を利用したカーアクションが
映画におけるカーチェイスの歴史を変えたと言われているそうです。
このカーチェイスはBGMが無かった。
エンジン音、マフラーをふかす音、タイヤの擦れる音、ブレーキ音、
運転席にカメラを取り付けたとか!
音楽無しが余計に緊迫感を盛り上げる。
なんせマックイーンはスタンド無しで有名だった。
事実カーレーサーでした。
映画は全体にスローペース。のんびりしています。
私がこの人《黒幕っ!!》と目を付けた上院議員
(ナポレオン・ソロのロバート・ボーン・・・
意外と働かなかった)
マックイーンは走らない。
最初と最後にちょこっと走っただけ、
拳銃も最後の最後で一発撃つだけ。
しかし、凄い一発だった。
お人気みたいで添え物のジャクリーン・ビセット。
ラストシーンで彼女と揉めていたマックイーンが、寝室を
覗き込んで彼女が寝ていて安心するシーンは可愛らしかった。
流石にマックイーン、かっこいい‼️
はみだし刑事三巨頭‼️
レーサー、マックィーンのカーアクションを堪能する作品。映画史上最高...
どうかな
【二点三転するストーリー展開及び彼の有名なロスでのカーチェイス・シーン。及び観客に”真の悪党は誰か”を問い掛ける刑事アクションムービー。】
■チャルマース上院議員(ロバート・ヴォーン:一流を気取りながら胡散臭い人物を演じさせたら右に出るものなし!)からギャング組織壊滅のための証人ジョニー・ロスの保護を任されたフランク・ブリット警部補(スティーブ・マックイーン)。
だが証人はブリットが恋人のキャシーと会っていた隙に襲撃され死亡してしまう。
彼の、失態を責めるチャルマースの態度に不審なものを感じたブリットはある行動に出る。
◆感想
・今作は、前半に伏線を貼っておいて、(特に、ロバート・ヴォーン演じる高慢なチャルマース上院議員の姿。)後半、一気にフランク・ブリット警部補が、真相を突き詰めていくシーンのロスの坂道でのカーチェイスを含めた二点三転するストーリー展開の面白さであろう。
<現代の様々な、アクション映画を観ていると、ストーリー展開を含めて、イロイロと想像は付くのであるが、今作の公開年は、資料によると1968年である。
半世紀以上前の作品にして、このレベルの高さ。
俳優陣及び制作陣には敬服する作品である。>
ニコラスケイジの『ザロック』でもサンフランシスコのカーアクションが...
ジャクリーヌ・ビセットだけを見るつもりが、最後まで。
「ブリット」は刑事物のよく出来た作品だとは知っていた。しかし、特別観たいとは思っていなかった。高校生の頃、ジャクリーヌ・ビセットが好きで写真集まで買っていた。彼女がこの映画で、マックイーンの恋人役で出演していることも知識にあった。
半日仕事が終わり、自宅でくつろいでいた。たまたま新聞を見たら、NHKBSでこの映画が放映されると載っている。久しぶりにビセットを見れると喜んでいたが、この作品に引き込まれ結局最後まで観てしまった。
原作があるみたいだか、脚本が良い。次の展開はどうなるか期待を持たせ、裏切らない。マックイーンは相変わらずかっこいいが、ライバル役のローバート・ボーンもいい演技をしている。初公開時、サンフランシスコ市内でのカーチェイスが評判だった。今の目でみるとさすがに古いが、CGを使っていないし実演しているからたいしたものだ。犯人探しの謎解きも面白かった。
ジャクリーヌ・ビセットは、恋人役としての添えものだけど綺麗だ。
絶対的傑作
今だからカッコイイ映画
今観てもカッコイイ映画、ではない。 今だからこそカッコよく見える映画。
題名通り、ブリットという人物の活躍を描いているが、一般的な活劇と違い、非常に乾いた演出で人物の魅力を際立たせている。 BGMは、センスのいいジャズが所々で必要最小限に使われる程度。 そもそも、サウンドによって人物の感情を説明したり、状況の緊迫感を高めようとしていない。
怒声や罵声や悲鳴など、登場人物の感情表現自体が抑えられており、一般的な刑事アクション映画のセオリーを踏襲していない。 観客が望む理想像に寄せていないことが、この映画の独自性とカッコよさを生み出している。
監督の手腕以上に大きいのは、 スティーブ・マックィーンの個性だ。 彼の演技には、こうしたら強く見えるだろうとか、こういう表情でこんな風に喋ればカッコよく見えるだろうといった、姑息さが見えない。 ただ、ブリットとしてそこに立ち、淡々と行動している。 もともと、そういう演技の作り方をする人なのだが、そこから生まれる魅力がブリットの人間像と重なり、この映画の魅力に還元されている。
あまりにも有名な、サンフランシスコの街中を160キロで爆走するカーチェイスは、 カーレーサーでもあったマックィーン自身のスタントだ。 追われる悪役も含め、 セリフや表情の演技は一切なし。 BGMは、マスタングの低く乾いたエンジン音だけ。 ダッチチャージャーが側壁にぶつかり、ホイールが外れてカラカラと転がる。 車体の揺れに合わせてブレるカメラ。 フィニッシュは、 大爆発と砂埃を上げながらの側溝ギリギリのブレーキング。 実に、迫力のあるカッコいいカースタントである。
もう一つ、この映画を象徴するリアルなシーンがある。 マックィーンが撃ち殺した犯人に近づき、頸動脈に指を当てて死亡を確認する場面だ。 血まみれで目を剥いて倒れている相手は、どう見ても死んでいる。 それでも険しい表情を崩さず、死んでいる相手を見据え、 銃口を向けたままゆっくりと近づいていく。 簡単に銃を下ろさないのは、居合の残身のようだ。 完全に相手の死が確認できるまで、相手に向けた切っ先を絶対に降ろさない。 実戦とは、そういうものなのだ。
マックィーンの他の映画でも、 倒れた相手を撃ち殺すときに左手をかざし、跳ね返った薬莢が顔に当たるのを防いでいるシーンがあった。 一般的なアクション映画では見られない演技だが、 そういう細かいところまでリアルさにこだわる俳優だったのだろう。
今だからこそ、そのカッコよさとスタイリッシュさが際立って見える。
60年代を代表する、刑事アクション映画の傑作である。
想定外の結末…目が点 でも眼・耳福
皆さんおっしゃるカ―チェスは迫力満点。車でスキーチェイスやっているのかと思ってしまうほど。人をひくんじゃないか、周りの家に突っ込むんじゃないか。サンフランシスコ名物のケーブルカーと、他の車と接触するんじゃないかとひやひや。車に詳しくない私でも、手に汗握る。
と同時に、空の、海の青さ・港町が美しく、緊迫感ある攻防に、つきぬけた開放感・すがすがしさにも興奮。
かつ、飛行場でも飛行機にひかれるんじゃないかとハラハラドキドキ。夜、照明が暗くて、全体が見通せない。突然現れるかのような飛行機。ブリットと犯人と飛行機がフーガのようで見もの。
ここでも、近景は緊迫感ある攻防だが、遠くには夜景にライトが宝石のようで綺麗。
もちろん、CGなんて使っていない。
本当の公道で、本当の飛行場での撮影。マックィーン氏自身が替え玉なしと聞く。
レースにも出場なさっていた車好きマックィーン氏ならではのハンドルさばき。
反面、ありえないとか、それでいいの?と突っ込みどころも満載。
映画の中でも議員からも突っ込まれているけど、今現実にこんなことやったら、マスコミの吊るし上げになるんだろうなあ。鑑賞している私達には”犯人”とわかるけど、証拠示せていないもの。最後の場面は正当防衛としたいけど、現実にアメリカでは、”銃を向けられたから撃った”ではすまされていないで”警官の横暴”として抗議が続いているし…。銃を持つ手を撃ったっていいんだし…。
それでも!、
映画の中だと、格好良く、鑑賞している私達も”正義が勝つ”みたいな気持になってすっきりする。
FAXの古さ(初めて見ました!)に象徴されるちょっと前のサスペンス。
サスペンスとしての謎解きがあり、そういう展開?とワクワクドキドキ。犯人を追いつめる筋立てが、古き良きFAXや当時の公衆電話も活躍して、格好いい。
かつ、
主役のマックィーン氏はもとより、上司・部下もいい。マスコミに叩かれたら、前面に出るのは、責任をとらされるのは上司なのに…。あんな人達と働きたい。
黒人は、医者とかいい人としてしか出てこない。人権配慮なのかな?と思ったら、病院や飛行場のスタッフは本当に従事していらっしゃる方と聞く。反対に俳優としての黒人は出演していらっしゃらない様子。時代ですね。
カッコよさを追求したフィクションの中に、
セットやスタントマンを使わなかったり、他にも細かいリアリティが満載。
だから、長く愛されるのかな?
カーチェイスの元祖
今見ると古さはあるね。
しっかり左右安全確認をするマックィーン
カーチェイスにも礼儀あり。信号機のない交差点ではしっかりと左右安全確認をしましょう!などと思っていたら、カーチェイスの主導権がマックィーン演ずるフランク・ブリットに移り、過激な展開となってくる。それでも現代みたいにセットの中じゃなく、公道を使ってたりするので迫力満点。サンフランシスコの坂道と海と市電というのが後々映画でも多用される。
ストーリーは単純ではあるけど、謎も残る。ストレートすぎて上院議員には何の罪もなさそうな描き方ですが、これは今の刑事映画じゃあり得ない世界。まずはオンボロホテルを提供した議員に不自然さが残るし、公聴会での証人というのもシカゴとサンフランシスコという距離感が疑問として残ります。
そんなことはさておき、マックィーンのカッコよさをメインにした作品であり、上司にも物言わせぬ警部補。病院で死亡した証人を隠し、犯人を捕まえたりから死ななかったことにしてくれ!などというパターンもこの時代から誕生したように思えます。あの人どうなったんだろ?というツッコミも忘れさせてくれます。
相手の車はロバート・デュバルが運転してるし・・・そしてマックィーンはスタント無しと思われる。ムスタングがいい音出してます・・・ガソリン食いまくりだけど。
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