「青春の後ろ姿を追って」舞踏会の手帖 SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
青春の後ろ姿を追って
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夫を亡くした未亡人が、その昔、自分が乙女だった頃に愛を囁いてきた男達を訪ねる旅に出た。でもそのリストは20年も前の自分の社交界デビューの舞踏会のもの。美しい湖のほとりで天人のような暮らしをして今も若々しい主人公とは対照的に、男達は、成功した者はごく一部で、みなそれぞれに人生の辛酸をなめ、命を落としたり、あるいは変わり果てた姿で生きていた。手帖の日付は1919年。そこから20年。世界は激動の時代だったろうし、そういうものだろうと切なかった。
主人公は最後の訪問で一番気になっていたイケメンの彼に瓜二つの忘れ形見に出会い、彼を引き取って、その養育を当面の生きがいにしたようだ。家に閉じこもっていないで外に出れば、つらいこともあるけど得られるものもあるよ、っていうことなのだろうか。私的には、彼女はこの子を大切にし過ぎて、彼女のような世間離れしたおぼっちゃま君をこさえてしまうのではないかとちょっと心配になってしまった…(たぶん私の心が汚れているからですw_ _)
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