「カニ」袋小路 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
カニ
序盤がとにかく引き込まれる映像。島の海岸近く、故障した車を押す男リチャード(スタンザー)。腕は怪我しているようで、車の中にはもう一人のメガネの男。そしてリチャードはへとへとになり、民家に食べ物を求めるのだ。カニがなぜか印象的。
古城のような家には若い妻とスキンヘッドのプレザンス。しかも変態チックに幼児プレイをしているのだ。そこで勝手に電話を借りていたリチャードと遭遇する。強盗がたまたまやってきたというシチュエーション。 白黒のため風光明媚な舞台も冷たい印象がある。そして鶏小屋。カラーで映すと違った印象になるのだろうけど・・・
心理描写が面白く、『水の中のナイフ』とは違い、主人のプレザンスが弱々しいところがいい。相棒の男が死んで、穴を掘るところ。妻の客人がやってきてしまい、リチャードが執事の振りをさせられるとか、3人の心理的優劣が変化する。
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