「アニメの聖典見たいなアニメ。」ファンタジア マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメの聖典見たいなアニメ。
ベートーヴェン交響曲第六番は
ラファエロ作『システィーナの聖母』
と
カラヴァッジョ作『バッカス』
を
リスペクトしていて、それに気づいて、日本に来た時、バッカスは上野へ見に行った。ラファエロの作品は来年でも見に行こうと思っている。ラファエロの天使の絵はサイゼ〇アの壁紙で有名。
初見がいつかは不明。亡父や亡父の兄弟はクラシックが苦手だった様で、彼らに連れて行ってもらった記憶が無い。だから、小学校3年(1年の副担任かも)の時の福田村出身の担任に連れて行って見たと記憶する。
ストラビンスキーの春の祭典に物凄く感動した。(なぜなら、ストラビンスキーってソ連人ですよ)しかし
その後、音楽ではなく、国立科学博物館へ素晴らしくよく行って、始祖鳥の骨(レプリカらしい)とか見るのが好きになった。
このアニメは現在では実現が不可能なくらい採算を度外視したアニメである。
セル画の枚数の凄さもさることながら、特殊効果を多用している。アニメーターを志していた我が少なき友人がよく話してくれた。簡単に言えば背景までアニメとしてセル画を重ねて撮っていたと言う話である。技術は兎も角、セル画のアニメでは絶対に出来ないスフマートな表現まで出て来る。
PCが登場して、CGでそう言った事は可能かもしれないが、名作を創造する知性と努力が失われると感じる。そして、更に愛のないAIで脚本まで作る。それって誰が見るのだろうか?
40年代のアニメには見えない。日本はこんな国と戦ったんだ。勝てるわけがない。
それはよく分かる。
しかし
寧ろ、40年代だから、こんな素晴らしい名作が作られたと思う。
ちなみに、ディズニーの過酷な労働はブラック企業だったそうで、アニメーターが割に合わないアメリカンドリームな職業だったらしい。そして、それは、今、実写映画の俳優さんの組合へと変わって来ている。
「イル・ポスティーノ」にもコメントありがとうございます。7番目「島の星空(の音)」、そして最後の8番目が「(胎児)パブリートの心音」でした。涙が暖かく溢れます