劇場公開日 1998年5月2日

「音楽への情熱と両親への愛」ビヨンド・サイレンス LaLaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0音楽への情熱と両親への愛

2022年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

監督、脚本、原作は
カロリーヌ・リンク

本国ドイツのアカデミー賞
最優秀長編作品賞他
第10回 東京国際映画祭
インターナショナル
コンペティション部門
グランプリ&最優秀脚本賞等
数々の賞に輝いた作品。

ミュンヘン郊外の町に住む
少女 ララは
ろうの両親の深い愛で
幸せに育てられていた。
両親のために幼いときから
手話を覚えたララが
始めて夢中になったのが音楽で
祖母がクラリネット奏者で
あったこともあり その道を目指すが
静寂の世界に住む両親との
関わりの中、心の葛藤を経て
自分の人生を決断してゆく物語。

全編に流れる音楽の美しさも
ステキです。

ララを演じる天才子役の
タティアーナ・トゥリープの
演技力は素晴らしかったです。
役の為に
手話、クラリネットも学び
ララになりきったそうです。

余談ですが
実は、私も
手話サークルで
ボランティア活動を
経験していた時期があり

手話講習会へも通い
自分でもびっくりですが
初級、中級、上級と
3年間に渡って
学ぶことができました。
その時に、この映画を
紹介されて鑑賞できたのです。
ろう者を取り巻く環境も
映画で学ぶことができました。

手話とは、
コミュニケーション手段の
ひとつですね。

LaLa
talismanさんのコメント
2022年3月20日

リンク監督は、子ども、特に娘と父の信頼関係や葛藤を描かせたら一番かと思います。

talisman