「無限ループの映画」ビフォア・ザ・レイン たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
無限ループの映画
いやぁ~、これは凄い映画だ!
3話から成る映画だが、3本の映画が円を描くように1本になる映画であり、まるでメビウスの輪みたいな作品。
第一話「言葉」は、キリルという沈黙中の若い修道士が彼の部屋に隠れていた少女ザミラに「かくまって!」と頼まれる。場所はマケドニア。その僧院に銃を持った多数の男がやって来て、どうやら少女は自分の兄を殺して逃げているようだった……。
第二話「顔」は、場所がロンドンに移って、女が夫に離婚を切り出そうとするのだが、そのレストランで諍いが始まり、そのうち争っていた男が銃を乱射し始めて……。
第三話「写真」は、ピューリッツアー賞を獲った有名カメラマンが24年ぶりにマケドニアに戻って来たのだが、銃を持った男たちがいて、幼なじみの女性が「娘がいなくなった」と尋ねてくるが……。
と書くと、無関係の3話オムニバスのようだが、映画を観ると「映像で無限ループのようにつながった物語」が見られる。
ミルチョ・マンチェフスキー監督の傑作!
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