「悲しいまでに己の人生を捧げた執事」日の名残り chibirockさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しいまでに己の人生を捧げた執事
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アンソニー・ホプキンスが演じる、自我を無くし仕事に全てを捧げる執事は、美しく荘厳な屋敷の主人を訪ねるありとあらゆる高名な人間たちからも高くその仕事を評価される。
しかし悲しいまでに謹直で、誠実で、真摯。
最後の最後まで、愛する人とは結ばれず。
正直、感情的で他人の領域にズカズカ入ってくるミス・ケントンに全く感情移入ができなかったけど、それほどまでしても何も変えられなかった彼の仕事への思い。
というかもう自分でもその束縛を解くことが出来なかったのでしょう。
その忠義心に感心しつつも、悲しい人でもあったなという、ほろ苦いくしみじみとする映画。
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