「【バックドラフト:人為的もしくは偶発的に密閉された空間で起きた炎が、酸素を消費しその空間を開けた者と酸素を求めて襲い掛かる炎を言う。湿性高き日本では稀なる現象であるが、ホテル火災では起きるのである。】」バックドラフト NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【バックドラフト:人為的もしくは偶発的に密閉された空間で起きた炎が、酸素を消費しその空間を開けた者と酸素を求めて襲い掛かる炎を言う。湿性高き日本では稀なる現象であるが、ホテル火災では起きるのである。】
■消防士として殉職した父の跡を継ぎ、消防士になったブライアン(ウィリアム・ボールドウィン)。
勇敢な兄・スティーブン(カート・ラッセル)らと共に火災と戦う日々を送っていた彼は、ある火災現場で炎を前に尻込みしてしまう。
自信を失くしたブライアンは現場を退き、放火犯罪調査官として働き始めるが…。
◆感想
・襲い来る炎の凄まじさと共に、実はそれを操っていた男の姿が恐ろしい作品である。
・炎の恐ろしさを知り尽くしたドナルド・リムゲイル放火犯罪捜査官(シャドー)を演じた
ロバート・デ・ニーロの背中の痛々しい火傷。
・そして、放火魔だったロナルド・バーテルを演じるドナルド・サザーランドが語る炎を操り人を殺す事に快楽を見出す恐ろしさ。
■ネタバレなしで書くので詳しくは記さないが、今作は命を懸けて炎に対峙する消防士を描いた一級品の作品である。
今作は、ミステリー要素を含みつつ、消防士としては経験の浅い男の成長物語であり、兄弟の絆を描いた作品でもある。
<今作は、あるレビュアーの方から「炎の大聖堂」のレビューを上げた際に、教えて頂いた作品である。
改めて、感謝を申し上げます。>
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