バグダッドの盗賊(1940)のレビュー・感想・評価
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映像の素晴らしさを満喫
まず1940年とは思えない、凝った作りのセットと映像に感動してスタート。
さすがアカデミー撮影賞!
しかし、ジャケットに「大人も楽しめるファンタジー」と記載してあったけど、どうも面白みのある場面がない。うーん、単に映像を楽しむだけでは勿体ない! そう思ったので「盲目と犬にされた二人」はどうなるのか、気にして観ることにしたら、中盤以降は次々と色んな場面があって面白みが出てきた。「何なのこれ...小学校の学芸会みたい」場面によっちゃそんなふうに思えなくもないですが・・・。
あまり神経質にならず、摩訶不思議な映像を満喫しましょう。
[印象に残った部分をピックアップ]
・池水に反射して見えた男の姿に王女ビックリ!→ (木に)私も気付きませんでした(苦笑)
・衝撃! 船から犬(少年)を投げ捨てる → ペット飼ってる人には考えられないシーンです
・手がいっぱい銀人形 → さすがにこれは後ろに人が居るのバレバレ
・「ビン男」と少年の駆け引き → 古さは否めないが微笑ましく観れた
中盤以降は、かなり強引な展開なので「どういう演出なのよ、おいおい何だ!?」と思うでしょうが、1940年でこの映像! 細かい事は頭から外し、手作り感を受け入れて観れるかどうかですね。
これはアラジンの実写版だそうで、ディズニーものはあまり観ないのですが、実際に撮影した労力、そして「力作度」は登場する人間の多さからも感じました。
たまにはこういうのもアリです。そこそこ楽しめました。
ちょっと我儘なアーマードであった^^''
松本零士のヒロインが実体化したかのようなジューン・デュプレの美しさ!
特撮は現代の目から判断しては酷
当時としては驚異的な映像であったのだろう
現代の視線からも観る意義を感じるのはバクダッドやバスラの街並みのセットや帆船の美術、アラブ風の衣装などだろう
物語自体は凡庸で大したひねりもなく、はっきり言って退屈だ
では、何が一番の見所かというと王女役のジューン・デュプレの美しさだ
アラブの異国情緒溢れるメイクアップ
切れ長の力のある目、細い長い眉、濃いアイシャドウ、白い面長の顔、細い肩と腰、長い手足
どこかで観たことあるはずだ
まるで松本零士の漫画に登場するヒロインそのままの容姿なのだ
ひょっとしたら松本零士の美女のイメージはここから来ているのかも知れない
本作はその彼女の息を飲む美しさだけでも観る値打ちはある
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