「LGBT問題」ハーヴェイ・ミルク kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
LGBT問題
1930年生まれのハーヴェイ・ミルク。海軍を経て証券マンとなった彼は60年代に入ると前衛的な芝居をも世話したが70年代にはベトナム反戦運動に参加。73年サンフランシスコ執政委員に当選し、市長マスコーニとともにゲイやマイノリティの差別撤回運動を繰り広げた。
本人もゲイであるが、なかなかカミングアウトできない世相を変えた男。初の執行委員という偉業もそうだが、保守派の反発も凄いものだったと想像できる。なにしろ遺言には「暗殺されたら・・・」という言葉から始まるのだ。
暗殺後はカミングアウトする人が逆に増えたりする現象もあったが、評決は誰も納得しないもの。一人の証言者に「市長だけを殺していたら終身刑だったかもしれないが、ゲイを殺しても社会のためになるだけ」という言葉があった。それほど同性愛に拓かれてない時代。民主主義とか銃社会の問題よりも人間の尊厳という問題がずしりとのしかかる。懲役も5年ですむのか・・・ううむ。
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