「究極の自己犠牲愛」二都物語(1957) Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
究極の自己犠牲愛
フランス革命をイギリス側から見た切り口の古典的な物語の作品。ディケンズのストーリーテラーの面白さはあるものの、原作のダイジェストに止まる。ダーク・ボガード以外国際的に活躍した俳優が居ない地味なキャスティングで、ラルフ・トーマス監督の演出も特に感心するものではなかった。この映画化で4度目というが、自己犠牲愛の内容から推測して今日的には難しいのではないだろうか。デーヴィッド・リーンの「大いなる遺産」「オリヴァ・ツイスト」とは差がある出来でした。
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