「ビデオ全盛の時代。パッケージに負けた」ナビゲイター うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
ビデオ全盛の時代。パッケージに負けた
お話は割とかっちりとしたSF映画で、主人公が小学生だけに深刻にならない。でも、自分の弟が先に成長してしまい、UFOの冒険から帰還した時には彼は高校生に。まさに「双子のパラドックス」を解りやすく映画にしたようなお話に、知的好奇心をくすぐられたのでした。
SFXも結構頑張っていたように思う。のちに「アビス」とか、「ターミネーター2」などで使われる液体のエフェクトを、この時点で上手に見せていた気がする。発見されたUFOの出口がどこにも見当たらず、いざ乗り込もうとしたら、ボディが変形してハッチに代わるという視覚効果。
そしてUFOの飛翔シーンは爽快で、とても気持ち良かった。
UFO自体が意思を持ち、ナビゲイターとして少年とコミュニケーションをとるという発想もユニークで、異星人のクリーチャーを登場させないで済み、それによる興ざめもなかった。少年との掛け合いも軽妙で、話が明るく、テンポよく進行する。さすがディズニー映画。
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