「クライマックス盛り上がる泥棒映画」トプカピ たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
クライマックス盛り上がる泥棒映画
クライマックスは盛り上がって面白いジュールス・ダッシン監督による泥棒映画の佳作。
コミカル的なエピソードを散りばめながら、「ほうほう、これを狙っているんだ…」と思わせといて、具体的な盗みの方法は終盤で一気に見せるあたりが上手い!
ただ、その分、序盤で若干の停滞感があったりするが、それを終盤で取り返した感じ(笑)
イスタンブールのトプカピ王宮博物館に展示されている高価な宝石散りばめたサルタンの宝剣を狙う集団。綺麗で陽気なメリナ・メルクーリ、スマートな泥棒マクシミリアン・シェルが計画を立てて、イギリス人のピーター・ユスティノフを雇って、車に武器を搭載してトルコ国境を通過しようとしたが武器が検閲で見つかってしまう。警察はテロリスト達を捕えるために、ピーター・ユスティノフに犯人たちのスパイをやらせるのだが、泥棒たちは着々と計画を実行しながら臨機応変に対応するのだが……。
泥棒の宝刀を盗む方法が、トム・クルーズ主演『ミッション・インポッシブル』的な雰囲気だが、本作は1964年作品。元祖と言って良い。
異国の地の様々な風景、一種独特な原色キラキラの映像、高所恐怖症のピーター・ユスティノフが特にコミカル、クライマックスでは無音の緊迫感……なかなか面白い映画であった。
(補記)本作を観るためにスカパー(CSザ・シネマ)再加入、録画鑑賞。
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