「親に見て欲しい」ドクター・ドリトル(1998) movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
親に見て欲しい
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子供向けながら、夫婦でいちゃつくシーンが所々にあり、子供の目を隠すほどではないが、ギリギリのライン。だからではないが、親に見て欲しい作品。
この作品の素晴らしいところは、「興味を持てる物があるというのは素晴らしい才能なんだから、追求するのは素晴らしい事」と、作品内でエディマーフィー扮する親のドリトルが自ら子供に話し、親自ら生き方を変えるところ。
「変わらなきゃいけないのはお父さんの方だ」と孫に話してくれる祖父も、かつては子供だったドリトルが動物と話せるという、一見奇特な力により社会から浮く事を恐れ、強制的に動物と話すのをやめさせていた。
でも、祖父も才能を封じ込んではいけないんだと気付き、自分と同じ過ちをしているドリトルに注意をしてくれる。
核家族、共働きが多い現代で、家が散らかったり時間がかかったり世間の目が気になるような子供の興味に対して、自由にどうぞと言えている親がどれだけいるだろう。でも、大人が子供の才能を育てることこそ、次世代育成であり、のちの国力にも繋がる。
そもそも親そのものも、仕事という組織の中にいると忘れがちだが、もっと柔軟に考え、人目を気にせず自由に自分を活かして働けるよう努力をすれば、誰かの役に立てる範囲が広がるし、それは心の余裕にもなり子供も楽になれる。
親が変わらないと。それを気づかせ教えてくれる作品。
動物がたくさん出てきてそれぞれ好き放題言っていて、子供にとっては動物の仕草を見たり、動物の気持ちを考えたりできる作品。
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