劇場公開日 1999年11月13日

「前半の軽い娯楽から後半は真剣に」トーマス・クラウン・アフェアー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0前半の軽い娯楽から後半は真剣に

2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

幸せ

総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 70

 スティーブ・マックイーンの「華麗なる賭け」のリメイク版である。しかし犯罪は現代風に洗練され、取り締まるほうもハイテク装備で待ち構える。犯罪も映画の見せ場として趣向を凝らしており、どうやって犯罪を成功させるかをしっかり描く。このあたりはオリジナルの「華麗なる賭け」よりもレベルが高い。
 前半は主演のピアース・ブロスナンは最初は007の役柄そのままに軽いスマートな態度でかつどこか茶化したように演じる。少年の心を持った大人が真剣にゲームを楽しんでいた感じのマックイーンとは雰囲気はかなり異なる。ルッソもまだ余裕の態度でゲームに参加するという雰囲気である。
 後半からはブロスナンもルッソもだんだんと真剣になってきて、映画全体に緊迫感が出てくる。仕事と本当に相手を信じていいのかという思いに揺れる心情が表れていて面白い。

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Cape God